ニベアで革財布を手入れしてみた。艶出しや保湿性を検証した結果…。

ニベアで革財布を手入れしてみた。ツヤ出しや保湿性を検証した結果…。革の手入れ・エイジング

今回は「ニベアは革製品の手入れに使える」という噂を、実際にニベアを革財布につかって検証。

結論からいうと、革財布をはじめとする革製品の手入れに使えなくもないです。
ただし、ニベアはあくまで代用品として使い、購入するなら革用クリームを選ぶことをおすすめします

当記事では、ニベアと革製品との関係性を下記項目で解説。

  • ニベアを革財布に塗ったあとの質感
    (写真付き)
  • ニベアを使った革財布の手入れの手順
  • ニベアと革用クリームの違い

「レザークリームを持ってないから、ニベアで革財布・製品を手入れしていい?」と疑問を抱いている方は、手入れ前に当検証を参考にしてください。

※ニベアは革製品に塗るためのクリームではありません。革製品によってはシミや劣化の恐れもあるので、ニベアの使用は自己責任でお願いします。

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医療現場で使用される「アクリル系ナノポリマー」を採用。
動植物に無害なナノポリマーなので、革製品はもちろん、お子様がいる家庭でも安心して使用できます。

ニベアで革財布を手入れした検証結果

ニベアを革財布に塗る前・塗った後の比較画像と、各項目の検証評価がこちら。

ニベアによる革財布の手入れ効果

肌触り
(ベタつき)
ツヤ感
浸透力
汚れ落とし
保湿力

比較写真から分かるように、ニベアを革に塗ったことで細かな擦り傷や革のカサつきは改善されました。
ただし艶出し効果はイマイチ。目に見える変化はありません。

また保湿クリームだけあり、革製品に対しても保湿力にはすぐれていると感じました。

 

「革用のケアグッズを持っておらず、とりあえず革製品を手入れしたい」という場合には、ニベアを代用するのもあり。
革財布のダメージや乾燥が目立ち始めてきているなら、何もしないよりニベアを塗る方がマシかなといったところですね。

ただし革財布を長持ちさせるために手入れするなら、きちんと革用のケアクリームを持ってくのが賢明です。

ニベアのレザー手入れ効果を項目ごとに解説

ニベアのクリーム部分

ここからはニベアを革財布に塗ってみた感想を、5項目で詳しくお伝えしていきます。

  • 【肌触り】ハンドクリームのようなベタつきが残る
  • 【艶出し】光沢感は生まれないがキズは目立たなくなる
  • 【浸透力】革表面をコーティングする作用が強い
  • 【洗浄力】汚れ落としの作用は皆無に等しい
  • 【保湿力】革のカサつきは改善される
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【肌触り】ハンドクリームのようなベタつきが残る

ニベアを革財布に塗ると滑らかさは増しますが、ハンドクリームを塗った時のような若干のベタつきは残りました。

というのもニベアは、ワセリンをはじめとする油脂で皮膚に蓋をして水分蒸発を防ぐことで保湿作用を発揮します。

ニベアクリームはオイルベースです。その特長は、肌へのうるおい補給に加えて、肌表面に油性の膜をつくることで肌を保護してくれる点。

(出典:東洋経済『「ニベア」が50年で圧倒的な地位を築けた理由』)

そのため革財布につかっても、表面に成分がとどまりクリーム感が残ってしまうんですね。

レザークリームは革の繊維に浸透して自然な仕上がりになるので、肌触りはやはり専用クリームに劣ります。
(例外もあり、「ミンクオイル」はニベアのように革表面をカバーする作用が強いです。)

もしニベアを革製品に塗るなら、極少量だけ塗るのがコツです。

【艶出し】光沢感は生まれないがキズは目立たなくなる

ニベアによる革の艶出し効果は、今回の検証では感じませんでした。
光沢感に変化はありませんが、革の滑らかさは増しています。

若干ですがニベアを塗ると革が“くすんだ”ようになるので、光沢感のある皮革(コードバンなど)への使用は控えた方がいいでしょう。

また革のキズにニベアが馴染んだためか、革財布表面の細かい擦り傷が目立たなくなりました

日常的につく革財布の擦り傷のケアには、ニベアでも役立ちそうです。

【浸透力】革表面をコーティングする作用が強い

上述したようにニベアは表面をコーティングする作用が強いので、革への浸透力はほとんどありません

クリームを塗った跡は乾かすことで消えますが、ベタつきは残ったまま。
ニベアの香りも革財布から漂ってきます。

革の内側から潤いを補給したいなら、ニベアは不向きです。

【洗浄力】汚れ落としの作用は皆無に等しい

ニベアは元々保湿グッズなので、革財布にも同様に汚れ落としの作用はありません

むしろニベアが革表面をコーティングするので、汚れが革内部に止まる可能性があります。
革の汚れを落とすなら、「レザーソープ」といった専用の洗浄アイテムを使うのが効果的です。

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レザーソープは、人でいうところの“メイク落とし”のようなもの。
革の汚れはもちろん、古くなったオイルも落として革財布・革製品をスッピン状態にしてくれます。

上記写真の「コロニル レザーソープ」は、革の汚れを落として自然な風合いを取り戻してくれるのでおすすめです。

【保湿力】革のカサつきは改善される

ニベアは全身使える保湿クリームだけあり、革財布につかってもしっとり仕上がります。
革表面のカサつきがなくなりました。

革製品をハードに使って、革の乾燥が目立ってきているなら応急処置としてニベアを塗っておくのもいいでしょう。

ただし上述のとおり、ベタつくので塗りすぎ注意です。

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ニベアを使った革財布の手入れ方法

ニベアを使った革財布の手入れ方法がこちら。

  1. ブラッシングでゴミを払い落とす
  2. クロスにニベアをつけて塗り込む
  3. ニベアが革に浸透するまで乾かす
  4. 余計なニベアクリームを乾拭き

革製品のエイジングケア方法と基本はおなじです。

ただし革製品によっては、ニベアでシミができる可能性があります。
目立たない場所でテストしておくことといいでしょう。

またはじめにもお伝えしたように、ニベアの革への塗布は自己責任でお願いします。

STEP①:ブラッシングでゴミを払い落とす

革財布のブラッシング

まずはじめに馬毛ブラシ(または柔らかい布)で、革財布についたホコリやゴミを払い落としていきます

財布は毎日つかうものなので、意外と汚れが溜まりがち。
特に縫い目や刻印の溝はしっかりブラッシングしてあげましょう。

ホコリが革表面に残ったままだと、ゴミといっしょにニベアでコーティングされてしまいます。

STEP②:クロスにニベアをつけて塗り込む

ニベアを革財布に塗っているところ

革財布にニベアをつけるときは、次の2つがポイント。

  • 米粒ほどの少量をつける
  • “円を描く”ように塗り込む

一度に大量にクリームを塗ると、シミになってしまいます。
塗りすぎの原因にもなるので、少しずつ塗布していきましょう。

また円を描きながら塗ることで、革に満遍なくクリームを塗ることができます。

※指でニベアを塗り込んでも大丈夫ですが、ムラができやすかったのでクロスを使って塗るのがおすすめです。

STEP③:ニベアが革に浸透するまで乾かす

ニベアを革財布に塗って乾かしている様子

革表面のニベアクリームが浸透するまで、1〜2時間ほど乾かしましょう。

とはいえ、先ほどもお伝えしたようにニベアは完全に革へ浸透しません。
若干しっとり感が残っていても、クリームの塗布跡が消えていたらOKです。

STEP④:余計なニベアクリームを乾拭き

最後に革財布を乾拭きすると尚よし。

ニベアが浸透し切らずに革表面に残っている場合もあります。
クリームが残っているとカビが発生するリスクもあるので、余計なクリームを仕上げに拭き取っておきましょう。

また今回の検証でも最後に乾拭きすることで、二ベアによる革表面のくすみが若干緩和されました。

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ニベアと革用クリームの成分の違い

ニベアの成分表示

ニベアの配合成分が革にどのように作用するのか、配合成分をまとめました。

※今回はニベア青缶を使いましたが、缶タイプでもチューブタイプでも成分は同じです。

潤い成分
  • グリセリン 
  • ホホバ油
保湿成分
(コーティング作用)
  • ミネラルオイル
  • ワセリン
  • シクロメチコン
  • ラノリンアルコール
  • スクワラン
  • オレイン酸デシル
  • オクチルドデカノール
光沢・柔軟作用
  • 水添ポリイソブテン
  • マイクロクリスタリンワックス
  • パラフィン
  • ステアリン酸Mg
安定剤
  • ジステアリン酸Al
  • 硫酸Mg
  • クエン酸
  • 安息加酸Na
香料
  • 香料

ニベアの配合成分のほとんどが油性成分です。

一方、革用クリームの成分は《水・オイル・ロウ》の3つがベース。
油性成分という意味では、ニベアに含まれる成分はレザークリームに近いです。

また革製品の本革は元々動物の皮なので、ヒト肌に塗布できるニベアがレザーケアに代用できる可能性は十分にあります。

革製品の手入れにおすすめの革用クリーム

冒頭でもお伝えしたように、これから革財布や革製品をクリームで手入れするなら革用のクリームを購入することを推奨。

革製品用につくられているのにくわえ、前述したように必要最低限の成分だけを配合しているのでトラブルも少なくて安全にメンテナンスできます。

今あなたが持っている革財布・革製品を長持ちさせるなら、以下2つのアイテムのどちらかを一つは持っておくことをお勧めします。

 

①つ目が「コロニル1909」
創業100年以上の老舗レザーケアブランドのコロニルが出している代表的なレザークリームです。

クリームが浸透しやすく、ツヤ出し効果や撥水作用もあるので、本格仕上げを望む方におすすめです。

②つ目が「モゥブレイ デリケートクリーム」
先ほどのコロニルと違い、コスパ重視の方におすすめのクリームです。

コロニルの半額ほどとリーズナブル。クリームの伸びが良くスムーズに塗布できます。

その他のレザークリームは下記ページで紹介しています。

ニベアはあくまで代用品としてのケアアイテム

ニベアの青缶

ニベアの革財布への使用効果は、可もなく不可もなくといったところ。

取り急ぎのレザーケアとして代用するのはアリですが、わざわざケアのために買うのはおすすめしません。
そもそも革用の商品ではないので、革製品を長持ちさせるなら専用クリームを使ってください。

革用のケアクリームの方が、ニベアより断然自然でツヤのある質感に仕上がりますよ。

当記事を参考に、あなたの革財布・革製品を味わい深く育てていきましょう。