【革財布お手入れガイド】1回5分のメンテナンスで長持ちさせる

【革財布お手入れガイド】1回5分のメンテナンスで長持ちさせる 革財布の雑学

大切な革財布を長く愛用していくために、今回は5分で出来る革財布のメンテナンス方法をご紹介。

本革は丈夫な一面もありますが、天然素材故に傷がついたり乾燥したりします。
それでもきちんと手入れをしてあげると、また別の艶や色味に生まれ変わるのが革の魅力です。

当ページでは基本となるメンテナンス手順に加え、

  • 最低限必要なケア用品
  • 手入れによる「傷」「シミ」の変化
  • どの程度の頻度でケアすべきか

といった革財布のケアに欠かせない内容をお伝えします。

手入れは基本3ステップなので「本革の財布は初めてで、大切に愛用したい」という方でも、すぐにエイジングケアできます。
当ページでじっくり手入れ方法に目を通して、味わい深いあなただけの表情の革に育てていきましょう。

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革財布の手入れに必要なアイテム

革財布の手入れに必要なクリームやブラシ、クロス

革財布の簡単手入れで最低限必要なアイテムがこちらの3つ。

  • 乳化性クリーム(またはミンクオイル)
  • 馬毛ブラシ
  • クロス(やわらかい布でも可)

乳化性クリームは、革に栄養や光沢感を与えるために必要なクリームです。
今回は代表的なクリーム「コロニル1909」を使用します。

ホコリやゴミ取りに必要なブラシですが、選ぶ際は“馬毛のブラシ”を推奨。
馬毛はコシがありながらも柔らかい質感なので、コバの隙間のゴミまで掃き出せます。

全て合わせても3,000円しない程度なので、革と長く付き合うためにも持っておいて損のないセットです。

持っておくと便利な革財布の手入れアイテム

革財布の手入れであると便利な防水スプレーと豚毛ブラシ

絶対必要というわけではありませんが、より革のエイジングにこだわる方は下記のアイテムもチェック。

  • 豚毛ブラシ
  • 防水スプレー

前述で紹介した馬毛のブラシとは違い「豚毛のブラシ」は皮革表面を磨くためのブラシ。
豚毛は馬よりもコシが強く革を磨くのに最適で、より艶が増して光沢感が生まれます。

財布のレザーに光沢感・ツヤを与えたい、という方は豚毛ブラシでのブラッシングも取り入れてください。

またケア後に防水スプレーをかけておけば、手入れ直後のシミ付きなどを防げます。
革財布は雨などの水濡れで“シミ”ができるので、雨の日は防水ケアをしておくと安心です。

コロニルの防水スプレー

革用防水スプレーの詳細はこちら

※革に浸透するタイプで、革の呼吸を損いません。

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【5分で終わる】革財布の手入れ方法

革財布は毎日使い続けることで、皮脂が染み込み自然とエイジングされていきます。

しかし乾燥や傷、水濡れによるシミなどができた際は手入れが必要。
実際の手入れによる財布の皮革表面の変化がこちらです。

革財布の手入れによる財布全体の変化(上:手入れ前、下:手入れ後)

上記の革財布に施した手入れ方法の手順はたったの3ステップです。

    1. ブラシでほこりやゴミを払う
    2. クリームを塗り込む
    3. クリームが染み込んだら乾拭きする

“革のエイジングケア”というと難しそうですが、基本的なメンテナンスはたったこれだけ。
「ブラッシング→塗る→乾拭き」だけなので、忙しい方でも5分程度あれば完了します。

【革財布のお手入れ前に】

お手入れ前は出来るだけ財布の中身を出しておきましょう

革財布の手入れ前には中身を全て出す(今回はハニーセル型が特徴的な「キプリス」の長財布を使用)

カード類が少なければ問題ありませんが、中身が詰まっていると革に跡がついたり変形したりする原因です。

①ブラシでほこりを落とす

革財布についたホコリをブラシで落としている

まずはじめにブラシでほこりを落としていきましょう。
“縫い目の部分”はほこりが溜まりやすいので、念入りに行なってください。

このときブラシは革に押し付けるのではなく、優しく表面を掃くように磨くのがポイントです。

②クリームを革に塗り込む

クロスに乳化性クリームをつけているところ

次にクロス(布)にクリームを取ります。
この時一度に大量のクリームを塗るのではなく、米粒ほどの少量をすくい取ってください。

一度に大量に塗ると、シミやカビの原因になります。

革財布にクリームを塗り込んでいる様子

そしてクリームを塗り込む際のポイントが、クレープを作るイメージで「円を描くように塗る」こと。
クロスを擦り付けず、クリームを革全体に伸ばすように塗ってください。

「より艶を出したい」ならブラッシング

革財布をブラシで磨くことで艶が増す

革財布の表面の光沢感をより出したいた方は、クリームを塗った後に上述で紹介した「豚毛ブラシ」で磨いてあげましょう。
豚毛はコシが強いのでクリームがより革に馴染みやすく、艶を出しやすくなります。

馬毛ブラシは優しく磨きましたが、豚毛ブラシは艶出しの役割があるので「ブラシを財布に当てた時に毛が少し曲がる程度」は力を入れて磨いてください。

タワシで磨くイメージで、豚毛ブラシによるブラッシングで本革の繊維が整っていきます。

③革に塗ったクリームを乾かす

クリームやオイルによりますが、だいたい1時間ほど“風通しの良い日陰”に置いて乾かします
(クリームを塗った直後だと、表面がべたついて指紋がつきやすいです。)

コーヒーを淹れたりして、まったりと革にクリームが浸透するのを待ちましょう。

ちなみにですが、早く乾かすためにドライヤーなどは使用しないでください
熱によって革が変形したり、水分が蒸発してひび割れの原因になります。

④クロスで乾拭き

革財布を手入れ後に乾拭きしている様子

1時間ほどして乾いたら、最後にクロスで乾拭きして完了。
クリームを塗った後はほこりが付きやすいので乾拭きを推奨しますが、そこまで気にならない方なら正直この工程は省いてかまいません。

水濡れを防ぐなら、防水スプレーを吹きかけておきましょう。

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革財布のシミや傷など細部の変化

ここからは「傷」「シミ」にクローズアップして、具体的な変化をご紹介。

クリームの栄養が染み込んだことで表面のツヤ感や色の深みも増し、傷も自然と馴染んでいきます

【傷の様子】ブラッシングで解消できる

メンテナンスによるレザー表面の傷の変化がこちら。

革財布の手入れによる傷の変化(左:手入れ前、右:手入れ後)

表面の擦れたりしてついた傷ですが、クリームが染み込みブラッシングによって革全体が馴染むことでなくなります。
深い傷だと修理が必要ですが、多少の擦れ傷なら目立たなくできるので心配いりません。

革財布についた傷を目立たせなくする方法をより詳しく知りたい方は、下記ページをチェックしてください。

【シミの様子】クリームケアで目立たなくなる

水濡れなどでシミができた場合でも、手入れをしてあげることで目立たなくできます。

革財布の手入れによるシミの変化(左:手入れ前、右:手入れ後)

水シミは革の濡れた箇所の水分量が多くなり色が沈むことが目立つ原因。
クリームやミンクオイルを塗り込むことで革の色に深みが増し、革全体の色味が馴染むことでシミが目立たなくなります。

詳しい革財布の水ジミの取り方は下記ページで紹介しています。

【頻度】メンテナンスは月1回がおすすめ

購入したばかりの革財布はオイルをたっぷり含んだ製品が多いので、購入直後は執拗に手入れをする必要はありません
革財布の手入れをはじめるタイミングや頻度は下記を参考にしてください。

  • 【タイミング】
    革表面のカサつきが目立ち始めたら
  • 【頻度】
    1ヶ月に1回

オイルがたっぷり染み込んだ革財布でも、使い続けると油分が落ちてきます。
レザーの表面が乾燥でカサついてきたらメンテナンスの頃合いです。

またエイジングケアの頻度に正解はありませんが、筆者としては「1ヶ月に1回ほど」の手入れがおすすめ。

2〜3ヶ月周期だと革のカサつきが気になりますし、週1回だと頻度が多すぎて革のハリがなくなります。
1ヶ月おきなら革の油分がなくなる手前で丁度いい周期なんですね。

頻度は革の種類にもよるので、みなさんの革財布の特性に合った周期で手入れするのもいいでしょう。

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革財布を手入れしないとどうなる?

革財布を手入れせずに使い続けると、

  • ひび割れ
  • 色落ち
  • 傷がつきやすくなる

といった状態を引き起こしやすくなります。

人間も皮膚の油分がなくなると乾燥でカサカサになりますが、それと同様。
メンテナンスせずに革財布を使い続けていると、レザーの油分不足で乾燥して上記のようなダメージが表れるんですね。

また前述したように傷やシミがついたままの状態になり、使い古しているというよりも「ボロボロの財布」になります。

だらしない印象にもなりますし何より革を殺す行為でもあるので、日々の生活の中でエイジングケアをしてあげましょう。

革財布を劣化ではなく変化させるために

手入れ後の革財布

革財布は丈夫で天然素材ならではの様々な風合いを楽しめますが、何もしないでいると劣化するだけ。

しかし1ヶ月に1回たった5分の手間を繰り返すことで、色合いや艶に深みが増し美しく“寂びて”いきます
変化する革の趣に目を向けて、長い時間をかけて育てるのも本革財布の醍醐味。

当記事で紹介した手入れ方法を参考に、エイジングケアを月に一度の楽しみにしていきましょう。