大事に使えば5年10年と付き合っていける革財布。革財布を長持ちさせるのに欠かせないおすすめのレザーブラシを「馬毛」「豚毛」に分けて、このページでは紹介していきます。
本革の財布にとって“ブラッシングの重要性”が、いまいちピンっと来ていない方もいるのではないでしょうか。
天然レザーは繊維がギュッと絡まり合っているので、革表面の繊維をブラシで整える事で艶が生まれるんですね。
他にも革財布の手入れブラシには、次のような効果を期待できます。
- 細かい傷が目立たなくなる
- クリームとの併用で水シミ・黒ずみが緩和する
本革財布を長持ちさせるなら、最低限レザーブラシは持っておいて損はないはずです。
東京革財布
運営者
20代前半に土屋鞄製造所の革財布を購入し、革の魅力に目覚める。その後、WEBメディア事業主軸の会社に入社し、ライターからWEBディレクターまでを経験。革製品の魅力を広く伝えたいという気持ちが強くなり、2019年に独立して『東京革財布』を開設。これまで土屋鞄製造所、GANZO、CYPRIS、Hallelujah、SYRINXなど40種以上の財布・革製品を使用。豊富なレビュー経験とライタースキルを活かし、長く愛用してもらえる革製品と出会えるサイトづくりに努めている。
革財布の手入れブラシは2種類!どう使い分ける?
一言でレザーブラシといっても、大きく2種類のブラシに分けられるのをご存知でしょうか。
- ホコリやゴミを落とす「馬毛ブラシ」
- 艶出しに最適な「豚毛ブラシ」
毛の種類によってブラシの質感やコシが異なるので、仕上がりや用途も違ってきます。
革財布のブラッシングというと「艶出し」を目的とした方が多いでしょうが、例えば馬毛ブラシは毛質が柔らかいので艶が出にくいです。
このように使い分け次第では革財布のブラッシングの意味が無くなってくるので、用途ごとに使い分けていきましょう。
ちなみに100均でもレザーブラシが販売されていますが、毛が化学繊維でつくられています。
天然素材のブラシではないので注意。
まずは100均のブラシで試すのもいいですが、革を労わるなら動物性のレザーブラシをおすすめします。
【馬毛ブラシ】柔らかい質感で細かなホコリを落とせる
馬毛ブラシは、毛質が柔らかいのが特徴。
しなやかな毛なので、革財布のホコリや隅にたまったゴミを払うのに適しています。
特に革財布の、
- 縫い目の部分
- 革のシワの溝
は汚れが溜まりやすい箇所。
ホコリやゴミが残っている状態でクリームを塗ると本革を傷めかねません。
革財布を手入れする時は、まずはじめに馬毛ブラシで余計な汚れを落としておきましょう。
【豚毛ブラシ】ツヤ出しや傷の手入れに効果的
本革財布の艶出しに効果的なのが「豚毛ブラシ」。
馬毛よりもコシが強いので、しっかり本革表面を磨き上げることができます。
豚毛ブラシによる革財布のブラッシング効果がこちら。
左:ブラッシング前、右:ブラッシング後
写真のとおり豚毛ブラシのブラッシング後は、革表面の繊維が整い傷が目立たなくなっているのがわかりますよね。
本革財布の艶や表面の繊維をキレイに保つなら、豚毛ブラシは必需品。
豚毛ブラシで革財布をメンテナンスしないと、革表面がカサついて傷みやすくなります。
「予算的に馬毛と豚毛を買うのは厳しい…」という方は、豚毛ブラシだけでも持っておくことをおすすめします。
馬毛ブラシおすすめ4選:革財布の汚れ落としに
まずはじめにおすすめの馬毛ブラシを4つご紹介します。
紹介するのは全て天然の馬毛を使ったもの。
天然素材の高級馬毛ブラシだけをピックアップしました。
【①Collonil(コロニル)】弾力性のある馬毛をふんだんに使用
評価 | |
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価格 | 1,650円 |
サイズ | 17cm×5.4cm×4.5cm |
コロニルは1909年創業の老舗レザーケアで、多くのレザーファンから人気のブランド。
弾力性のある高品質な馬毛をふんだんにつかった馬毛ブラシで、革財布の汚れ落としには最適です。
毛量も十分で本革をやさしく掃くことができます。
木製の持ち手部分に溝があるので、手にしっかり馴染むのもポイント。
「少し贅沢な馬毛ブラシ」を選ぶなら、まずはコロニルの馬毛ブラシから手にしてみてはどうでしょうか。
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繊細なタッチでやさしくブラッシングできる「山羊毛ブラシ」
コロニルには馬毛ブラシの他に、「山羊毛ブラシ」もあります。
山羊毛ブラシは、馬毛よりも密度が高くふわっと柔らかいのが特徴。
つい手に触れたくなるほど上品な肌ざわりで、デリケートな革でも優しくホコリを払えます。
山羊毛は本来、革製品の手入れの仕上げで細かいホコリを落とすために使いますが、革財布のホコリを払い落とす日々のブラッシングにも最適。
繊細なタッチで革財布をやさしくブラッシングケアしたい方は、あわせてチェックしてみてください。
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【②SAPHIR(サフィール)】100%天然馬毛の上質ブラシ
評価 | |
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価格 | 1,620円 |
サイズ | 13.5cm×5.5cm×4cm |
天然馬毛を100%つかったのが「サフィール」の上質馬毛ブラシ。
しなやかな毛質ながらコシがあるので、革の汚れをしっかりと落とせます。
またヘア密度も高いので、汚れ落としのブラシとしては文句なし。
13cmと手のひらサイズなので、革財布のような革小物のブラッシングに最適です。
空いた時間にサッと手にとってブラッシングできますね。
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【③columbus(コロンブス)】メイドインジャパンのバランスの良さ
評価 | |
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価格 | 3,300円 |
サイズ | 18cm×6cm |
メイドインジャパンの革ケアメーカーの「コロンブス」。
大きすぎず小さすぎずのサイズ感で、長財布などの面積の広い革財布にも使い勝手抜群です。
持ち手に溝があるので、しっかり手にフィットしてブラッシングできます。
毛質はどちらかというと柔らかめなので、やさしく汚れを落としたい人向けですね。
作りのバランスの良さは、さすがメイドインジャパンと言ったところです。
【④Kondo(コンドウ)】人気の浅草老舗ブランドの高品質ブラシ
評価 | |
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価格 | 1,100円 |
サイズ | 15.8cm×4.4cm×3.7cm |
コンドウは1922年(大正22年)創業の浅草の老舗ブランド。
やわらかな100%天然の馬毛をつかった、高品質ブラシを手掛けています。
毛の密度が高いので、革財布の縫い目やシワの間の汚れもしっかり落とせます。
木製の持ち手は黒い塗装で高級感が漂っているので、お部屋に置いても様になりますね。
人気の日本製馬毛ブラシなので、売り切れている場合もあります。
日本の老舗ブランドを選びたい方は、在庫があるうちに手にしておくといいでしょう。
豚毛ブラシおすすめ4選:革財布の艶出しに
つづいて艶出しに最適な豚毛ブラシを紹介します。
豚毛ブラシは馬毛より少々高価ですが、革財布の艶出しや細かなキズのメンテナンスには欠かせないアイテム。
「ブラシがこんなに高いの?」となるかもしれません。
しかし革財布や革製品を持っている方なら、豚毛ブラシは一つ持っておく価値のあるケアアイテムです。
【①columbus(コロンブス)】毛の硬さが丁度いいと評判
評価 | |
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価格 | 2,970円 |
サイズ | 17.5cm×5.0cm×5.0cm |
「毛の硬さがちょうどいい」と評判なのが、コロンブスの豚毛ブラシ。若干柔らかい毛質なので、じっくり革財布を磨きたい方にはおすすめですね。
持ち手部分は、なんと山桜という桜の木。高級家具にも使われる木材を贅沢につかっています。
サイドには溝が彫られているのでピタッと手になじみ、革財布をブラッシングしやすいのも特徴。こまかな部分にこだわりを感じる豚毛ブラシです。
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【②SAPHIR NOIR(サフィールノアール)】コシの強い天然ブラシ
評価 | |
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価格 | 1,650円 |
サイズ | 12.4cm×3.8cm×4.0cm |
「サフィールノアール」は先述で紹介したサフィールのプレミアムライン。
豚毛100%の天然ブラシで、コシが強くクリームを伸ばしやすいです。
また天然毛なので革財布を傷めにくく、しっとりとした艶を生み出せます。
12cmという手のひらサイズなので、安定してブラッシングできます。
【③SANOHATA(サノハタ)】一本ずつ作られる日本製高級ブラシ
評価 | |
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価格 | 4,950円 |
サイズ | 17.5cm |
サノハタの豚毛ブラシは、一本一本丁寧に職人が作っている日本製の高級ブラシ。
ブラシ本体が上むきに滑らかにカーブしているのが特徴で、ブラッシングのしやすさは唯一無二。日本の熟練した職人の技術によって作られていることが伝わってきます。
持ち手に溝が彫られているのでホールド力も抜群で、最上級の使用感を実現しています。
高級ブラシを検討している方は、サノハタの豚毛ブラシをチェックしてみてください。
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※人気商品のため在庫が少ない場合があります。
【④江戸屋ブラシ】300年以上の老舗が手がける“一生モノ”
評価 | |
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価格 | 8,800円 |
サイズ | 12cm×5cm×2.5cm |
今回紹介するレザーブラシで最高額なのが「江戸屋ブラシ」の豚毛ブラシ。
江戸屋ブラシは江戸時代からつづくブラシ専門店で、300年以上の長い歴史のなかで培った知識や技術があります。
ブラシ本体は若干S字を描くようにカーブしているので、持ちやすくブラッシングしやすいのが最大の特徴。手に吸い付くようにブラシを握れます。
またブラシ専門店だけあり、しっかりとコシのある豚毛をつかっています。
「一生モノの豚毛ブラシ」を求める方は、江戸屋ブラシを選ぶ価値は十二分にあります。
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※人気商品のため在庫が少ない場合があります。
「レザーブラシセット」で手軽に揃えるのもあり
「手軽にレザーブラシを揃えたい」という方は、ブラシセットを検討してみてはどうでしょうか。
馬毛ブラシと豚毛ブラシがセットになったスターターキットも販売されているので、ケアブラシを一気に揃えられます。
ブラシセットなら上記のように「ペネトレイト」というミニブラシがついてくることが多いです。
ペネトレイトは色付きのクリームを塗布するのに最適。
ピンポイントでクリームを塗れるので、よりこだわった革財布の手入れができます。
「どのブラシが自分に合っているかわからない」という方は、まずはブラシセットで革財布の手入れに慣れていくのもいいですね。
まとめ
レザーブラシは革財布の手入れで最低限必要なケアアイテム。
クリームだけ持っていても、それを本革に浸透させるブラシがなければ意味がありません。
また革財布はつかっていくうちに段々と艶がなくなってきます。
レザーブラシで汚れを落としたり革の繊維を整えてあげることで、次第に深みのある艶がかった財布に育っていくはずです。
革財布を手にされた方は、長持ちさせるためにもブラッシングを定期的にしてあげましょう。