「財布が盗まれたかもしれない…」という方のために、財布が盗まれた時にまずやるべき対処法について解説します。
財布が盗まれた時は被害届を出す前に、クレジットカードや保険証の手続きが重要。手続きをしていないと、不正利用や個人情報の悪用のリスクがあるからです。
後半では、紛失した財布が戻ってくる確率についても解説しているので参考にしてください。
東京革財布
運営者
20代前半に土屋鞄製造所の革財布を購入し、革の魅力に目覚める。その後、WEBメディア事業主軸の会社に入社し、ライターからWEBディレクターまでを経験。革製品の魅力を広く伝えたいという気持ちが強くなり、2019年に独立して『東京革財布』を開設。これまで土屋鞄製造所、GANZO、CYPRIS、Hallelujah、SYRINXなど40種以上の財布・革製品を使用。豊富なレビュー経験とライタースキルを活かし、長く愛用してもらえる革製品と出会えるサイトづくりに努めている。
財布が盗まれた時に真っ先にやるべき対処法5つ
- クレジットカードやキャッシュカードを利用停止にする
- 保険証や運転免許証を再発行する
- Suica・PASMOなどのICカードの停止手続きをして再発行する
- 警察に紛失届(遺失届)を出す
- 被害届を出して、盗難近くの防犯カメラで確認してもらう
対処法①:クレジットカードやキャッシュカードを利用停止にする
財布が盗まれた場合、まずはクレジットカードやキャッシュカードを即座に利用停止してください。
利用停止にしていないと、不正に利用されたり個人情報を悪用されたりする危険性があるからです。
クレジットカードの利用停止方法
各カード会社の窓口に電話をして、クレジットカードの利用停止と再発行の手続きを行いましょう。
チャットやメールよりも、電話での手続きの方がスピーディーです。
キャッシュカードの利用停止方法
銀行窓口や電話で利用停止と再発行の手続きを行いましょう。
アプリで即座に利用停止できる銀行もあるため、確認してみてください。
不正利用や個人情報の悪用を防ぐためにも、財布が盗まれた可能性が高い時はまずはクレジットカードやキャッシュカードの利用停止手続きを行いましょう。
クレジットカードが不正に使われたら?お金は返ってくる?
カードの利用停止手続きと警察での紛失届の手続きを行なっていれば、クレジットカードを不正利用されても全額補償されます。
紛失登録完了から60日前にさかのぼり、それ以降の損害額を補償します。
クレジットカードを不正に利用されても全額取り返すなら、利用停止手続きと警察での紛失届の手続きをしておきましょう。
対処法②:保険証や運転免許証を再発行する
健康保険証や運転免許証は身分証にもなるため、再発行を行いましょう。健康保険証や運転免許証は利用停止にできないため、再発行の必要があります。
健康保険証の再発行手続きには2パターンあるため、お勤め方法に応じて手続きを行なってください。
健康保険証の再発行の方法
- 会社に勤めている方:会社を通じて「健康保険被保険者証再交付申請書」を提出
- 自営業・個人事業主の方:お住まいの市区町村の役所で「健康保険被保険者証再交付申請書」を提出
運転免許証の再発行の方法
管轄の警察署、運転免許試験場、運転免許センターで手続きを行なってください。
免許証の再交付手続きが行われる場所は都道府県により違うので、再発行の手続きを行なっている場所を確認しておきましょう。
紛失した保険証や運転免許証の情報を信用機構に登録する
保険証や運転免許証の個人情報が消費者金融での借り入れ(ローン)などに悪用されないためにも、日本信用情報機構に“不正利用防止の届け出”を行う必要があります。
不正利用防止の届け出を行うことで、消費者金融などであなたの情報が不正利用されそうになっても未然に防ぐことが可能です。
日本信用情報機構への“不正利用防止の届け出”は以下のサイトから申し込めます。
対処法③:Suica・PASMOなどのICカードの停止手続きをして再発行する
SuicaやPASMOといった交通系ICカードも財布と一緒に盗まれた場合は、ICカードも利用停止と再発行の手続きを行いましょう。
残高がある場合や定期券、オートチャージ設定にしていると、こちらも不正に利用されるリスクがあるからです。
Suicaの場合、以下の方法で利用停止と再発行の手続きを行えます。
- 駅の窓口へ申し出
- 手続き
- 手続きの翌日以降に再発行
(14日以内)
また、Suicaの場合は利用停止した時点での残高(定期券は定期券分の金額)は保証されるので安心してください。
※参考:JR東日本「Suica定期券・My Suica(記名式)をなくした場合の再発行」
交通系ICカードの種類によっては手続き方法や保証範囲が違う可能性があるため、Suica以外のICカードを使っている方は最寄り駅の窓口に問い合わせてみてください。
対処法④:警察に紛失届(遺失届)を出す
財布が盗まれたのではなく、落としたりした場合は人に拾われて戻ってくる可能性もあります。
または、盗んだ犯人が捨ててそれが戻ってくるケースも考えられます。
拾われた財布があなたのものか判別するために、警察署や交番で紛失届け(遺失届け)の手続きを行ないましょう。
遺失物届けの手順については、以下の警視庁のHPで詳しく解説されているので参考にしてください。
⇒警視庁「落とし物をした方」
対処法⑤:被害届を出して、盗難近くの防犯カメラで確認してもらう
「財布が盗まれた」という確証がある場合は、警察署や交番で被害届を出すのも手段の一つ。
財布が盗まれた可能性がある場所がわかっていれば、被害届を出し警察にお願いすることで近くの防犯カメラを確認してもらえる可能性もあります。
また、被害届を出しておけば、盗まれた場所の周辺を警察が捜査してくれる可能性もあるため届出を出しておくといいでしょう。
盗まれた財布が戻ってくる?確率はどのくらい?
盗まれた財布に関しては、戻ってこない可能性が高いと言われています。
ただし、盗まれたのではなく、財布を落としただけだった場合は警視庁のデータによると約94%の確率で戻ってくるそうです。
※参考:警視庁「遺失物取扱状況(令和4年中)」
現代の日本では財布を落としても戻ってくる可能性が高いため、財布を紛失したら必ず警察で紛失届を出しましょう。
「紛失防止タグ」を入れて財布の紛失・盗難を防ぐ
財布の紛失や盗難の再発を防ぐためにも、財布に「紛失防止タグ(スマートタグ)」を入れておくことをおすすめします。
紛失防止タグとは、Bluetoothなどでスマホとタグを連携させ、タグが接続距離を超えた場合に紛失を知らせたり紛失場所を記録する機器。最近ではカード型や小銭入れサイズの小型なものが出ているので、財布に入れておくことが可能です。
財布用の紛失防止タグでおすすめなのが、充電器などを製造するAnker(アンカー)の『Eufy (ユーフィ)』。
クレジットカードサイズで厚さ約2.4mmなので、財布のカードポケットに入れることができます。アラートを鳴らして置き忘れ防止にも役立つので、一つ持っておくと便利です。
まとめ:財布を盗まれたら利用停止の手続きを優先
今回解説したように、万が一財布を盗まれたらクレジットカードやキャッシュカードなどの利用停止の手続きを優先して行いましょう。不正利用されたり個人情報を悪用されたりする危険性があるからです。
もし財布を落としただけの場合、紛失届を出していれば高い確率であなたの元に戻ってくる可能性があります。
警察へ紛失届を出すのも忘れないようにしましょう。