豚革(ピッグスキン)の財布の特徴5つ。経年変化や手入れ方法は?

豚革(ピッグスキン)の財布の特徴5つ。経年変化や手入れ方法は?革の種類
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「ピッグスキン」とも呼ばれる豚革は、その名の通り豚の皮を加工したもの

革財布だけでなけ、バッグやライダースジャケットなどのファッション素材としても人気の皮革です。

豚革の国内生産量90%以上を担っているのが、実は東京の墨田区
豚革は東京を代表する国産レザーでもあるんですね。

本記事ではそんな豚革(ピッグスキン)の財布の特徴や手入れ方法をご紹介します。

豚革は「薄くて軽いのに摩擦に強い」のが特徴のレザー。
軽くて長持ちするので、革財布の重さが気になっている方は豚革の財布を手にする価値はありますよ。

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豚革は大きく分けて2種類ある

豚革には大きく分けて2種類があります。

●アメ豚

アメ豚革は飴色で艶があるのが特徴引用:Phoenix

アメ豚は植物タンニン鞣し(植物成分による加工)で染色した豚革で、アメ色に仕上がった豚革です。

透明感のあるツヤが特徴で、革財布の表面などに主に使われます。


●ピッグスエード

ピッグスエードの表面の様子

ピッグスエードは革生地の裏面を起毛加工したレザーです。

起毛な裏面を磨くことでフワフワした触感と、さらっと滑らかな手触りが特徴。
革財布の内装用の素材として多く使われています。

一部のアメ豚は、最高級牛革「カーフスキン」よりも高級なレザーとして取引されています。
透き通るようなツヤ感は、アメ豚ならではの質感。

一方でピッグスエードも繊維が細かく、他のスエード生地に比べて手触りがいいです。

革財布の素材をチェックするときは、豚革のどの種類が使われているのかも意識してみると革の違いを楽しめますよ。

革財布につかわれる「豚革」の5つの特徴

豚革の国内生産90%以上は東京の墨田区でつくられている

東京を代表する豚革には以下のような特徴があります。

  • 通気性がいいので財布にカビが生えにくい
  • 味わい深い革の経年変化を楽しめる
  • 摩擦に強いので財布が長持ちしやすい
  • 牛革より約5倍も薄くて軽い
  • 柔らかくサラッとした肌触りで手に馴染む

豚革は通気性が良く摩擦に強いので、毎日つかう財布には最適な素材。
しかも薄くて軽いので、持ち歩くにもラクです。

重厚感のある牛革とはまた違った、ソフトで馴染みやすい質感も魅力なんですね。

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①通気性がいいので財布にカビが生えにくい

豚革をつかった財布で、もっとも豚革らしさを感じるのが「∴」のように見える3つの毛穴模様

豚革には3つの毛穴が空いている引用:TOKYO PIGSKIN

豚革は三角形に並ぶ毛穴が特徴で、豚革かどうかを判断するなら毛穴をチェックするとわかりやすいです。

三角形に並んだ毛穴が空いているので、豚革の財布は通気性バツグン
財布のなかに湿気がこもるのを防いでくれるので、カビが生えにくいのが利点です。

本革は油分が多いので、梅雨の時期などは革財布にカビが生えやすいんですよね…。

豚革は通気性がいいので、湿気の多い時期でもカビを気にすることなく革財布を使えます。

②味わい深い革の経年変化を楽しめる

豚革財布の経年変化引用:LeatherCraft.jp

革財布の表版に用いられることの多いアメ豚ですが、使い込むことでより深みのあるアメ色に経年変化します。

色が奥なった部分と透明感が残った部分のグラデーションが魅力的。
革を自分だけの表情に育てたい」という方にも、豚革の財布はオススメです。

一方でピッグスエードは、色が濃くなる部分と若干薄くなる部分が目立つ経年変化があります。

“使い込んだデニム”のようなヴィンテージ感のあるイメージですね。

ピッグスキンの革財布を手にされた方は、ガンガン使い込んで自分だけの表情に育ててみてください。

③摩擦に強いので財布が長持ちしやすい

豚革は摩擦に強い素材なので、出し入れの多い財布にはぴったりの素材。

丈夫な特徴から、ピッグスキンは手袋やカバン、ライダースジャケットなどにも使われています。

摩擦に強い特性があるので、

  • 尻ポケットに財布を入れる
  • 荷物の多いバッグのなかに財布を入れている

このような革財布の使い方でも長持ちしやすいです。

長くいい財布を使いたい!という方は、豚革財布を手にする価値は十分にありますよ。

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④牛革より約5倍も薄くて軽い

豚革の財布は摩擦に強く丈夫なだけでなく、薄くて軽いんです。
そのため重くなりやすい革財布でも、軽くて持ち運びがラクになりますよ。

本革でメジャーな牛革と豚革の、厚みと重さの違いがこちら。

【牛革】

  • 厚さ:2mm
  • 重さ:16.1g

【豚革(アメ豚)】

  • 厚さ:0.4mm
  • 重さ:3.5g

このように豚革は、牛革の5倍も薄くて軽いです。

長財布などの大きな財布だと、重さが気になりますよね。
「カバンが重いな…」という重さ疲れも、豚革をつかった財布なら軽減されるはずです。

⑤柔らかくサラッとした肌触りで手に馴染む

豚革は柔らかくサラッとした肌触りで手に馴染む引用:TOKYO PIGSKIN

豚革はサラッとした質感とソフトな手触りも魅力の一つ。

男女問わず手に馴染む心地い質感で、牛革などでにはない高級感を感じます。
柔らかく上品な質感から、エルメスなどのハイブランド製品にも豚革は使われているほどです。

ピッグスキンの革財布を目にすることがあれば、一度触れてみてください。

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【豚革財布の手入れ方法】アメ豚・スエード別に紹介

革財布の手入れに必要なクリームやブラシ、クロス

豚革をおなじ革財布の手入れ方法は、牛革財布などとおなじ。

ピッグスキンの油分が減って革財布にカサつきを感じたら、以下の手順でメンテナンスしてあげてください。

●こちらはアメ豚の手入れ方法です。ピッグスエードは後述で紹介しています。

  1. 馬毛ブラシまたは柔らかい布(クロス)でホコリやゴミを落とす
  2. レザークリームで豚革に栄養を与える
  3. 日陰でクリームのベタつきがなくなるまで乾かす
    ※クリームを塗りすぎた場合は、乾拭きしてから乾かしましょう

●手入れ頻度
1ヶ月に1回程度

豚革は水に弱い性質があります。
革が傷んだりシミになったりするので、メンテナンスの時は「革用のデリケートクリーム」を使ってください。

またクリームを乾かす時に、ドライヤーで乾かすのはNG。
革が乾燥しすぎてひび割れたり、熱で革が変形したりする恐れがあるので注意してください。

 

より詳しい『革財布の手入れ方法』は下記で紹介しています。
最低限必要なケアアイテムクリームケアによる革の変化などを解説しているので、参考にしてください。

《ピッグスエード》ブラッシングの手入れが基本

ピッグスエードの財布はアメ豚素材と手入れ方法が異なります。

起毛の毛並みを整えるのが基本的な手入れ。
汚れや乾燥が気にならなければ、普段の手入れはブラッシングで起毛を整えるだけなのでとっても簡単ですよ。

革の乾燥や毛並みがヘタってきたな、と感じ始めたら以下の手順でメンテナンスしてみましょう。

  1. 馬毛ブラシでホコリやゴミを落とす
  2. クレープブラシという毛並みを整えるブラシで、スエードの起毛を整える
    ※起毛がベターと寝てしまっている場合のみで大丈夫です。
  3. スエード専用スプレーで革に栄養を与える
  4. 日陰でスプレーを乾かす

スエードは毛と毛の間にゴミが溜まりやすいです。

革用のブラシで、1週間に1回程度はブラッシングしてあげましょう。
毛並みも整って、キレイな状態をキープできます。

そしてピッグスエード生地には、液状のレザークリームは使わないでください

クリームを塗り込むと毛足がベタつき、スエード特有の起毛が寝てしまいます。
スエード革に栄養を与えるなら、「スエード専用スプレー」を吹きかけてください。

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豚革の財布は「水」に弱い!水濡れには注意

豚革は摩擦には強いですが、水濡れに弱い素材です。

豚革財布を水に濡れたままにしておくと、

  • シミ
  • 水ぶくれ
  • 乾燥によるひび割れ

といった症状が出てきます。

雨の日で濡れてしまった場合は、できるだけ早くに水分を拭き取ってあげましょう。

また豚革財布の水濡れの影響を最小限に抑えるなら、雨の日は「レザー用の防水スプレー」を吹きかけておくのがベスト。

下記ページでは「革財布が水濡れした時の対処法」を紹介しています。
万が一、豚革財布が水に濡れて状態が悪くなった場合は参考にしてみてください。

豚革の財布は軽くて丈夫なのが一番の特徴◎

豚革の財布は「手触りの良さにこだわりたい」「ポケットや荷物の多い鞄にいれても丈夫な財布を選びたい」という方におすすめ。

通気性の良さや丈夫さ、手触りの良さなど、豚革ならではの特徴がありました。

  • 通気性がいいので財布にカビが生えにくい
  • 味わい深い革の経年変化を楽しめる
  • 摩擦に強いので財布が長持ちしやすい
  • 牛革より約5倍も薄くて軽い
  • 柔らかくサラッとした肌触りで手に馴染む

ピッグスキンの財布は軽くて丈夫なので、使い勝手がいい本革財布。

重くなりがちな革財布を負担なく持ち歩きたい方は、豚革の財布をチェックしてみてください。

この記事を書いた人

東京革財布

東京革財布は「自分と歳を重ねられる革製品を見つけてもらい、長く付き合うための革の知識を発信する」をコンセプトにした革製品専門サイトです。
筆者はGANZO、土屋鞄製造所、Hallelujah、SYRINX、m+(エムピウ)など40種以上の財布・革製品を使用。30種以上のアイテムをレビュー。たくさんの革製品を使ってきた経験から、どの製品がどんな人におすすめのかを見極めて財布や革小物を探している人に紹介していきます。

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