革財布のレザー13種類を紹介!素材ごとの特徴やランクの違いとは?

革財布のレザー13種類を紹介!素材ごとの特徴やランクの違いとは?

革財布の革の種類は「牛革・馬革・豚革」などが代表的ですが、これらを抜いても10種類以上ものレザー素材が存在します
本革といえばどれも同じに見えるかもしれませんが、実際は皮革によって丈夫さや質感、柔らかさ、経年変化はまるで異なります。

今回はそんな革財布の素材を知るために、革財布のレザー13種類とその特徴・ランクを解説。

本革は動物性素材なので、多くの動物から採取できます。動物の生命的な質感の差異を理解して、革財布選びの参考にしてください。

 

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東京革財布

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20代前半に土屋鞄製造所の革財布を購入し、革の魅力に目覚める。その後、WEBメディア事業主軸の会社に入社し、ライターからWEBディレクターまでを経験。革製品の魅力を広く伝えたいという気持ちが強くなり、2019年に独立して『東京革財布』を開設。これまで土屋鞄製造所、GANZO、CYPRIS、Hallelujah、SYRINXなど40種以上の財布・革製品を使用。豊富なレビュー経験とライタースキルを活かし、長く愛用してもらえる革製品と出会えるサイトづくりに努めている。

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代表的な革財布のレザーの種類5つ

【①牛革(カウレザー)】

牛革のイメージ

革財布の素材の代表格が牛革(カウレザー)。
その名の通り「牛」から採取できるレザーで、以下のような特徴があります。

  • 繊細でキメ細かく表面が美しい
  • 丈夫で長持ちする
  • 経年変化が顕著で楽しめる

中でも牛革は王道の皮革らしい表面が魅力で、素材によっては傷跡やシワ、毛穴などが残っているので自然な風合いを楽しめます。
牛革の財布は丈夫で長く愛用できるうえに経年変化が表れやすいので、飽きがくることなく皮革を育てられます。

牛革は性別・年齢ごとに種類が分かれる

牛革は皮を採取する牛の性別や年齢ごとに下記の6種類に分類されます。

  • ハラコ
    (胎児〜生後間もないの仔牛の革)
  • カーフ
    (生後6ヶ月以内の仔牛の革)
  • キップスキン
    (生後6ヶ月〜生後1年未満の牛の革)
  • ステアハイド
    (生後2年以上で去勢済みのオス牛の革)
  • カウハイド
    (生後2年以上で出産を経験した“メス牛”の革)
  • ブルハイド
    (生後3年以上経った繁殖用のオス牛の革)

このように牛革の名称が違うだけでなく、年齢によってカウレザーの質感や柔らかさなどは異なってきます。
同じ牛革素材でも、特性の違う種類を選べるのが牛革の魅力の一つです。

【②馬革(コードバン)】

コードバンの原皮は農耕馬から採れる

“革のダイヤモンド”と称されるほど表面が美しいのが「馬革(コードバン)」。
コードバンは農耕馬のお尻からのみ採取できる皮革で、採取できる量がわずかなため大変希少な高級素材です。

ダイヤモンドと呼ばれる通りレザー表面は透明感のある光沢感があり、しなやかな質感が特徴。
エイジングによって光沢感に渋みが増すので、上品さが衰えません。

また皮革の強度は牛革の約3倍。硬度が高くハリがあるので型崩れしにくいのも魅力です。

馬革(コードバン)財布はビジネスシーンでも存在感を発揮できる質感なので、シチュエーションを問わず愛用できます。

実際に筆者もコードバン財布を愛用しており、使い続けて感じた特徴や注意点を下記ページでまとめています。

【③豚革(ピッグスキン)】

豚革のイメージ

豚から採取できるピッグスキンは、通気性がよく軽量なのが特徴。
豚革には三角形の空いた三つの毛穴(∴)があり、その特殊な毛穴構造が通気性の良さに繋がっています。

またレザーを柔らかくしたり硬くしたりといった加工ができる凡用性があり、国内外問わず人気の皮革です。
豚革は唯一国内供給ができる素材で国産皮革としてレザーファンからも定評があり、海外輸出によって海外ブランドでも多く使用されています。

表面は傷がつきにくい質感なので、ピッグスキンの財布は手入れが簡単で非常に扱いやすくなっています。

【④山羊革(ゴートスキン)】

山羊革のイメージ

ヤギから採取できるのでがゴートスキン。
サラッとした滑らかな手触りがあり、皮革が薄いにも関わらず牛革と同じ程度の強度を持っています。
強度や弾力性が高いので、型崩れしないのも魅力。

表面は凸凹した“シボ”があり耐摩耗性が高く、カバンの出し入れの際でも傷がつきにくいです。

ハリやコシの革ではなく、滑らかで柔らかい質感を好まれる方にはゴートスキンの革財布が最適です。

【⑤羊革(シープスキン)】

羊革のイメージ

ソフトな質感と柔らかな肌触りが特徴なのが「羊革(シープスキン)」。
革自体が空気を含みやすくフワッとしていて肌触りがあり、革財布だけでなく手袋やライダースジャケットの原皮としても人気です。

柔らかいとはいえ傷がつきやすいことはなく、使い続けることで経年変化によって革表面の光沢感が増していきます。

こういった特性からむラムスキンの財布は、柔らかく温かみのある仕上がりになっています。

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エキゾチックレザーの種類8つ

次に質感や模様が一風変わった革「エキゾチックレザー」を8種類ご紹介します。

普段馴染みのない意外な動物も本革財布の素材として使用されており、独特のパンチのある質感を楽しめるのが魅力です。

【①ワニ革(クロコダイル)】

ワニ革のイメージ

ワニ革(クロコダイル)は、革財布の素材の中で最もランクの高い高級皮革。
独特の鱗模様は格式高いエレガンスな印象を与え、人目を惹く唯一無二なレザーです。

耐久性は牛革の約10倍もあり、メンテナンスをすることで長年使い続けられる革財布の素材。
高級感のある華やかな皮革を好む方には、ワニ革がおすすめです。

【②蛇革(パイソンレザー)】

蛇革のイメージ

アダルトなセクシーさを演出できるのが「蛇革(パイソンレザー)」。
ニシキヘビの原皮が代表的で、ダイヤ型の斑紋から“ダイヤモンドパイソン”とも呼ばれます。

「蛇の脱皮を持つと金運が上がる」というように、蛇革の財布は縁起のいいモノとされています。

【③鹿革(ディアスキン)】

鹿革のイメージ

ディアスキンは非常に柔軟で型崩れしにくいのが特徴。
“レザーのカシミヤ”とも称されるほど高級素材で、肌触りが人肌に近く手に馴染みやすいです。

皮革素材の中でも水に強い特性があり、革財布でも水濡れを気にせず使えます。

【④鮫革(シャークスキン)】

鮫革のイメージ

レザーの中で最も耐摩耗性に優れているのが「鮫革(シャークスキン)」。

鮫の皮に触れたことがある方ならお分かりですが、鮫は他の魚の歯を通さない程に硬く強度が高いです。
傷や擦れにも強く無骨な印象もありますが、ワニやヘビなどの革に比べて経年変化が出やすいのが特徴。

鮫は繁殖が難しく鮫革を加工できる会社も少ないことから、鮫革の財布は希少性が高いです。

【⑤象革(エレファントレザー)】

象革のイメージ

革財布の素材の中でも、なかなかお目にかかれないのが「象革(エレファントレザー)」。

見た目通り皮革も丈夫で耐久性が高いですが、しっとりした質感なのも特徴です。
コシがありながらも滑らかな肌触りが魅力で、独特の風合いを楽しめます。

象革の財布は使い続けることで、銀面のツヤ増しを楽しめます。

【⑥エイ革(スティングレイ)】

エイ革のイメージ

白い斑点模様が印象的な素材が「エイ革(スティングレイ)」。
小さな真珠を敷き詰めたかのような美しい模様から“海の宝石”とも呼ばれています。

また皮革の中でも非常に硬く、ハードな環境でも扱いやすいです。

斑点模様は好みが分かれますが、エイ革の財布は一目置かれる可憐さが漂います。

【⑦カンガルー革】

カンガルー革のイメージ

カンガルー革の原産国はオーストラリアのみで、丈夫で薄くて軽いのが特徴。

また皮革表面はキズが多いですが、高級な原皮になるほど傷が少ないです。
カンガルー革を見つけた際は「傷の多さ」をチェックしてみてください。

【⑧ダチョウ革(オーストリッチ)】

ダチョウ革のイメージ

ダチョウ革は「クイルマーク」という羽を抜いた跡が丸く突起している模様が特徴。
綺麗なクイルマークが採取できるのがダチョウの体の中でも40%ほどしかなく、クイルマークが綺麗な革財布は良質な原皮を使用しています。

またオーストリッチは柔らかくしなやかな質感で、布のように絞っても繊維が崩れないほど伸縮性があります。
そのためオーストリッチの財布は使うたびに手に馴染んできます。

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本革財布と合皮財布の違い

ここまで紹介してきたように、本革には多くの種類がありました。
しかし最近ではよく出来た合皮(フェイクレザー)の財布も数多く出回っています。

そもそも合皮とは、布地を合成樹脂でコーティングした「本革に似せた素材」です。
一方で本革は動物の皮を用いた100%天然素材。動物性由来なので経年変化を楽しめますし、耐久性も高いので長く愛用できます。

「本革と合皮財布の見分け方」は下記ページでご紹介しているので参考にしてください。

条件別のおすすめ皮革素材

「革財布のレザーの種類が多くて選び方がわからない」という方は、下記の条件別おすすめ革財布の種類を参考にしてください。

  • 皮革の丈夫さ
  • 経年変化の表れ
  • 柔らかさ
  • 上位ランク、希少性

このような4つに分けてまとめました。

【丈夫さ】おすすめの皮革4種類

丈夫な革財布の素材がこちらの4つ。

  • 豚革
  • 象革
  • エイ革
  • カンガルー革

一般的にお目にかかりやすいのは「豚革の財布」でしょう。
上述でもお伝えしましたが、豚革は耐摩耗性が高く傷がつきにくいので革財布が初めての方でも扱いやすいです。

もっと個性派で丈夫な皮革を求める方は、象やエイの革財布もチェックしてみてください。

【経年変化】おすすめの皮革3種類

本革ならではの経年変化を楽しめるのがこちらの3つ。

  • 牛革
  • 馬革
  • 鮫革

もっとも革らしく育てられるのは、なんといっても牛革でしょう。
使い続けることで皮脂や日焼けによって色に深みが増し、滑らかな質感に仕上がります。

コードバンや鮫革も独特の光沢感が増していくので“どう育てていきたいか”で素材を決めるのもいいですね。

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【柔らかさ】おすすめの皮革3種類

柔らかい肌触りを好まれる方は、この3つを素材に使った革財布がおすすめです。

  • 山羊革
  • 羊革
  • 鹿革

ヤギやひつじは革が空気を含みやすいので、使い続けてもフワッとした柔らかさを保てます。
また凸凹(シボ)があるので、傷がつきにくいのも魅力。

希少ではありますが、さらに柔らかな質感にこだわる方は「鹿の革財布」も視野に入れてみてください、

【上位ランク】おすすめの皮革3種類

ワンランク上の希少性の高い皮革を求める方はこの3種類のレザーをチェック。

  • ワニ革
  • ヘビ革
  • ダチョウ革

ワニやヘビは言わずと知れた最高級レザー。
ハイブランドでも使用されており、存在感溢れる独特の佇まいは他の皮革と一線を引きます。

希少性と利便性を兼ね備えるなら「ダチョウの革財布」もおすすめ。
ダチョウ特有の“クイルマーク”のある革財布なら、本革愛好家からも目を惹く存在となります。

まとめ:皮革素材ごとの手触りや艶感で財布を選ぶ

手に馴染む革財布を愛用し続ける

一言で「革財布」といっても、使用している皮革には実に多くの種類があることがわかりました。

レザーの素材ごとに、

  • 光沢感
  • 柔らかさ
  • 耐久性
  • 経年変化の表れ
  • 希少性、ランク

といった異なった特徴があるので、革の種類は財布選びで重要な要素です。
それぞれの革の特性を理解して、みなさんの手に馴染み愛用できる革財布を見つけてください。