土屋鞄製造所の財布の口コミ・評判。革の品質や経年変化を愛用者が解説

今回は土屋鞄の革財布の口コミや価格帯、レザーの特徴、人気シリーズまで余す事なく解説。筆者も土屋鞄の二つ折り革財布やパスケースを愛用しているので、愛用者としても目線も交えてお伝えしていきます。

土屋鞄製造所の革財布の評判には以下のような口コミがあり、日本の本革ブランドでも5本の指に入るほどの品質と技術力の高さを誇ります。

  • 革の変化を楽しめる
  • シンプルなデザイン
  • 造りがしっかりしている

「シンプルで大人っぽく上質な革財布を探している」という方は、当記事を参考にして土屋鞄の財布を検討してみてください。

\創業50年以上の職人仕立て/土屋鞄製造所商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

この記事を書いた人
運営者

東京革財布

運営者

20代前半に土屋鞄製造所の革財布を購入し、革の魅力に目覚める。その後、WEBメディア事業主軸の会社に入社し、ライターからWEBディレクターまでを経験。革製品の魅力を広く伝えたいという気持ちが強くなり、2019年に独立して『東京革財布』を開設。これまで土屋鞄製造所、GANZO、CYPRIS、Hallelujah、SYRINXなど40種以上の財布・革製品を使用。豊富なレビュー経験とライタースキルを活かし、長く愛用してもらえる革製品と出会えるサイトづくりに努めている。

【口コミ・評判】土屋鞄製造所を選んだ人の声

まずはじめに実際に土屋鞄製造所の財布を使っている方の口コミを紹介します。

土屋鞄製造所の財布愛用者からの口コミ 土屋鞄製造所の財布愛用者からの口コミ6 土屋鞄製造所の財布愛用者からの口コミ5 土屋鞄製造所の財布愛用者からの口コミ4 土屋鞄製造所の財布愛用者からの口コミ3 土屋鞄製造所の財布愛用者からの口コミ2

口コミをまとめると土屋鞄の財布は、次の3つのポイントの評判が良いと見てとれます。

  • 革のエイジングを楽しめる
  • 飽きのこないシンプルなデザイン
  • 丈夫でしっかりしている

“しっかりした上質なもの”ということで、土屋鞄の製品を複数持っているリピーターの方も男女問わず多く見受けられました。

特に「革の馴染みや経年変化を楽しみたい」という人から選ばれており、みなさん革財布の馴染み具合を楽しんでいるようです。

一応「不満を抱いている人はいないか」と思いましたが、悪い評判は見つかりませんでした。
(“店舗が近くにない”程度で、品質面はみなさん満足している様子。疑われる方は、あえて悪い評判を探してみてください。)

【歴史】ランドセル作りからスタート

土屋鞄製造所は、1965年にランドセル作りからスタートした革製品ブランド。ブランド名に「鞄」とあるように、創業当初はランドセルをはじめとする鞄作りがメインでした。

今でも土屋鞄のランドセルは人気で、毎年本物にこだわるご家族から選ばれています。

以下の2つを意識してランドセル作りを続けてきたことで、その中で培った知恵や職人技術が今に生きています。

  • 6年間毎日使い続けられる丈夫さ
  • 時が経っても持ち主に合うデザイン

丈夫なランドセル作りから始まったからこそ土屋鞄の製品はしっかりしていて、革財布も長く使える仕上がりです。

土屋鞄製造所の革財布へのこだわり

土屋鞄製造所の革財布へのこだわり

ここからは土屋鞄製造所の革財布に使われているレザーの特徴をご紹介。

時をすごすことが 楽しみになるような、良質な革素材を選び抜いています。

(引用:土屋鞄製造所)

公式サイトでこのようの記載されている通り、土屋鞄では革素材の卸業者から染色、縫製まで徹底したこだわっています。

以下では土屋鞄の革財布でも、代表的なレザー素材をまとめました。

土屋鞄では店頭に足を運べない方のために、無料で革財布のレザーサンプルを提供しています。

複数のレザーサンプルを取寄せることもOKなので、質感や色味を比較できます。
革の特徴が書かれた資料もあるので、素材をきちんと知った上で製品を選べるんですね。

店頭に足を運ぶのが難しい方は、まずはレザーサンプルで質感を確かめておくのもいいでしょう。
※革のサンプル請求は、土屋鞄の公式サイトより申し込みできます。

【コードバン】透明度の高い水染めで仕上げる

土屋鞄製造所のコードバンはレーデルオガワのものを使用コードバンは「革のダイヤモンド」と称されるほど、美しい光沢感のある高級レザーです。

レザーの中でも特に美しく稀少性の高いコードバン(馬の尻部分の革)ですが、土屋鞄では「レーデルオガワ」のコードバンを使用。

渋(タンニン)100%で1ヶ月かけて加工されており、その革から表裏から“美しい層”のみを削り出しています。余計な革の層を削り落としているので、肌目が細かくしなやかです。

さらに土屋鞄では、仕上げに「水染め」を採用。水染めはレザーに染料を染み込ませる方法で、表面に染料を塗らないので本革の自然な表情になります。
※表面に染料を塗る加工を「顔料仕上げ」ともいいます。

土屋鞄の財布はシンプルですが水染めコードバンは透明感とツヤが増しているので、引き込まれるような光沢感が印象的です。

土屋鞄製造所のYouTube公式チャンネルでも、コードバンシリーズの革の質感・エイジング例などが詳しく解説されています。

【ブライドルレザー】2つの鞣しで時間をかけて加工

土屋鞄製造所ではJ&E セジュウィック社のブライドルレザーを使用

ブライドルレザー は成牛の皮にロウを擦り込んだレザーで、土屋鞄のブライドルレザー財布ではイギリスのJ&E セジュウィック社のものを採用。

セジェウィック社では、2つの方法でブライドルレザーのベース加工を施しています。

  • ピット鞣し:薬品を入れた水槽に原皮を漬け込む方法
  • ドラム鞣し:回転ドラムを使った方法

最後にロウを手作業で何度も擦り込み、全ての工程が完了するまでに4ヶ月半もの歳月が必要です。

手間暇かかったレザーなので耐久性が高く、英国的な上品さが漂う仕上がりになっています。

【オイルヌメ革】通常の3倍の量のオイルを使用

土屋鞄製造所のオイルヌメ革は大新産業が手がけたレザー革にも一つ一つ個性があり、オイルの染み込み具合からしなやかさまで異なる。

オイルをたっぷり染み込ませたオイルヌメ革(牛)。土屋鞄では創業85年以上の老舗「大新産業」のオイルヌメ革をつかっています。

大新産業でオイルヌメ革として選ばれる原革は、200枚のうち15枚のみ。歴30年以上の職人が隅々までレザー表面をチェックして厳選します。

最後はオイルを含ませていきますが、なんとオイルの染み付けは3回も行います。
通常の3倍の量のオイルをつかっているので、フワッと滑らかで丈夫なヌメ革に仕上がりるんですね。

ソフトな肌触りとアンティークな色合いから、オイルヌメ革は女性からも人気の高いレザーです。

\創業50年以上の職人仕立て/土屋鞄製造所

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

土屋鞄製造所のメジャーな革財布シリーズ4つ

【コードバンシリーズ】

土屋鞄製造所のコードバン二つ折り財布

「革のダイヤモンド」と称されるコードバンを表版にあしらった、土屋鞄製造所のコードバンシリーズ。上述したとおり水染めコードバンを使っているので、財布表面に透明感があり上品なツヤが目に止まります。

特にビジネスシーンなどで大人の上品さ・高級感を演出したい方にオススメのシリーズです。

ハリのあるコードバンを使っているにも関わらず、写真のように手のひらに収まるコンマクトな設計。ジャケットの内ポケットにも収納しやすく、スマートに使える財布になっています。

また内装にはソフトな質感のヌメ革を使用。財布を取り出した時はコードバンの美しさに惹きつけられ、会計時にはヌメ革のしっとりした肌触りを堪能できる贅沢な逸品です。

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

【ベルコードシリーズ】

土屋鞄製造所のベルコードバン財布

上述で紹介したコードバンシリーズと違い、「手揉みキップ」を内装に採用したのがベルコードバンシリーズ。
手揉みキップは生後半年〜2年未満の若い牛の皮をつかったもので、成牛の革より一層しなやかさが際立っているのが特徴です。

またベルコードバンの手揉みキップは水シボ(細かい線のような模様)が刻まれており、シンプルな見た目の中に上品な洒落っ気さを感じます

通常のコードバンシリーズよりもさらに優美性のある財布なので、

  • ドレスコードな場面に合う財布を求めている
  • 紳士的なエレガンスさを漂わせたい

といった洗礼された場面・条件にぴったりの財布です。

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

ベルコードバン財布の質感やサイズ感は、以下のYouTube動画も参考になります。

【ディアリオシリーズ】

土屋鞄製造所のディアリオシリーズ

男女問わず人気を集めているのが、土屋鞄のディアリオシリーズ。土屋鞄の他シリーズよりもカジュアルなデザイン・革の色合いで、プライベートでラフに本革財布を楽しめます。

ディアリオとはイタリア語で「日記」という意味。“日々の時間を自由に刻むこと”をコンセプトにしたシリーズで、着飾りすぎないテイストなので気軽に手にとって出かけたくなりますね。

シンプルな造りの財布だからこそ、素材はしなやかでハリが特徴の「オイルメローレザー」を使用。オイルメローレザーは力強い雄成牛を植物成分でなめした革で、キズやシミなどがそのまま残っているのも特徴です。

深みのある赤茶けたカラーが印象のユニセックスな財布なので、飾りすぎずラフに天然レザーの財布を使い方にオススメです。

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

【ヌメ革Lファスナー】

土屋鞄製造所のLファスナーシリーズ

土屋鞄の中でも人気の高いシリーズが「ヌメ革Lファスナー」。
中は小銭を入れるポケットのみというミニマルな仕様ですが、必要最低限の機能性と1万円以下というお手頃価格から人気を集めています。

カード類はもちろん紙幣も二つ折りにすれば収納できるので、近場の買い物など身軽にいきたいときに重宝する財布です。

コンパクトなだけでなく、素材にはナチュラルな表情のヌメ革を採用。余計な加工を省いたナチュラルレザーなので、革の経年変化を存分に楽しめます。

土屋鞄製造所の天然レザーに興味がある方は、まずはLファスナーシリーズから手にするのもいいでしょう。

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

以下の動画でもLファスナーのサイズ感・革の質感などが解説されているので参考にしてみてください。

【がま口財布(トーンオイルヌメ)】

土屋鞄製造所のがま口財布

最近では女性だけでなく、男性からも注目されている「がま口財布」。

がま口は古風なイメージがあるので、土屋鞄ではレトロな風合いに合うオイルヌメ革を使ったがま口財布を展開しています。

コードバンやブライドルレザーのような気品ある風合いではなく、アンティークな革の表情を楽しめるのが魅力の一つ。デザインや革の質感だけでなく大きながま口の小銭入れや、たっぷり収納できる札入れ・カード入れもあり機能性も兼ね備えています。

また使えば使うほどに革がアメ色に変化していくので、使うたびにがま口財布にアンティークさが増していきます。

個性あふれるがま口財布に興味がある方は、土屋鞄のがま口財布も検討してみてください。

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK

土屋鞄の財布選びは「店舗が少ない」のが欠点

土屋鞄の財布選びでネックなのが、実店舗が少ないこと。

以下の通り全国に12店舗しかなく、そのうち半分は東京・神奈川に構えています。

  • 西新井本店(東京)
  • 白金店(東京)
  • 丸の内店(東京)
  • 自由が丘店(東京)
  • 鎌倉店(神奈川)
  • 横浜店(神奈川)
  • 軽井沢工房店(長野)
  • 名古屋点(愛知)
  • 梅田店(大阪)
  • 京都店(京都)
  • 神戸店(兵庫)
  • 福岡店(福岡)
  • 台北店(台湾)

しかも土屋鞄は、伊勢丹やマルイといった百貨店でも取り扱っていません。上記の対象地域にお住まいでない方は、オンラインショップのみの購入になるんですね。

このように店舗がある地域が限定されるので、土屋鞄では財布選びのためにレザーサンプルを提供。実際に質感や色味を確かめてから革財布を購入できます。

店舗のない地域にお住いの方は、サンプル請求などを利用して土屋鞄の財布を選んでみてください。

土屋鞄製造所の財布の手入れ方法

土屋鞄製造所の財布の手入れですが、

  • コードバン
  • ブライドルレザー

といった革は、公式サイトにも記載されている通り基本的には手入れ不要。ホコリやゴミが着いた時に、さっと拭き取ってあげる程度で問題ありません。

「ブライドルレザー」のお手入れについて
・革に十分な油脂が含まれているため、ご購入から半年~1年くらいまではオイルケア不要です。表面の蝋が全て落ち、表面が少し乾燥してきましたらお使いください。

(引用:土屋鞄製造所)

ただしヌメ革などのオイルを含んだ革はメンテナンスを施さないと、革の油分が減ってキレイに経年変化しません。

基本となるオイルケアが以下の手順。

  1. ブラシでほこりを落とす
  2. クリームを革に塗り込む
  3. 革に塗ったクリームを乾かす
  4. クロスで乾拭き

慣れると5分弱で手入れできるので、土屋鞄で本革財布を手にされた方は定期的にエイジングケアしてあげましょう。

詳しい革財布の手入れ方法や頻度は下記で紹介しているので、参考にしてください。

土屋鞄の革財布のエイジング例

土屋鞄製造所のスタッフによる革財布のエイジング例出典:土屋鞄製造所

こちらは土屋鞄製造所のスタッフさんによる、Lファスナーのエイジング例。シンプルなLファスナーでしたが、使い続けることで写真のように濃いアメ色に変化しています

経年変化はヌメ革などが顕著で、染み込ませてあるタンニン(植物成分)が日光にあたり変色。加えて普段手にすることで皮脂がしみ込むので、手に触れやすい部分の色が濃くなるんですね。

スタッフさんは月1回の頻度でエイジングケアしたそうで、初めは硬いですが次第に馴染んでくるとのこと。

きちんとメンテナンスしてあげれば、みなさんだけの風合いの革財布に育っていきます。

まとめ:土屋鞄の財布は「変化を楽しみたい人」におすすめ

土屋鞄製造所はランドセル作りの知識と技術を生かした、丈夫で使い続けられる財布を仕立てるブランドでした。

厳選した上質素材で職人さんが仕立てているにも関わらず、他ブランドよりも手の届きやすい価格帯も魅力でしたね。

  • 変化の表れやすさ・シンプルなデザインで選ばれている
  • 相場が3万円台と比較的リーズナブル
  • 鞣しや染色にこだわったレザー素材を採用している
  • がま口財布やミニ財布なども展開している

また土屋鞄は天然レザーの表情をそのまま生かした製法が多く、革の質感やエイジングを十二分に楽しめる本革財布となっています。

このような特徴や口コミを参考にすると、土屋鞄の財布は「革のエイジングを時間をかけて楽しみたい人」に特におすすめ
飽きのこないシンプルなデザインなので長く愛用できます。

\創業50年以上の職人仕立て/土屋鞄製造所

商品の詳細・購入はこちら

購入後も職人が修理対応
無料ラッピングOK