土屋鞄製造所の革財布の評判には以下のような口コミがあり、日本の本革ブランドでも5本の指に入るほどの品質と技術力の高さを誇ります。
今回はそんな土屋鞄の革財布の口コミや価格帯、レザーの特徴、人気シリーズまで余す事なくご解説。
筆者も土屋鞄の二つ折り革財布やパスケースを愛用しているので、愛用者としても目線も交えてお伝えしていきます。
「シンプルで大人っぽく上質な革財布を探している」という方は、当記事を参考にして土屋鞄の財布を検討してみてください。
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【口コミ・評判】土屋鞄製造所を選んだ人の声
まずはじめに実際に土屋鞄製造所の財布を使っている方の口コミを紹介します。
口コミをまとめると土屋鞄の財布は、次の3つのポイントの評判が良いと見てとれます。
“しっかりした上質なもの”ということで、土屋鞄の製品を複数持っているリピーターの方も男女問わず多く見受けられました。
特に「革の馴染みや経年変化を楽しみたい」という人から選ばれており、みなさん革財布の馴染み具合を楽しんでいるようです。
一応「不満を抱いている人はいないか」と思いましたが、悪い評判は見つかりませんでした。
(“店舗が近くにない”程度で、品質面はみなさん満足している様子。疑われる方は、あえて悪い評判を探してみてください。)


筆者も土屋鞄の「二つ折り財布」を愛用
冒頭でもお伝えした通り、筆者も土屋鞄の「二つ折り革財布」や「パスケース」を愛用中。
上記の財布は購入から3年ほど経ちますが、写真のとおり型崩れでクタってきた様子はなし。
逆に使い続ける事で、ハリをキープしながら革の質感に深みが増してきています。
シックで落ち着いた雰囲気があるので、飽きることなく長く付き合えるのが土屋鞄がつくる財布の魅力の一つですね。
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土屋鞄製造所とはどんなブランド?
ここからは土屋鞄をよく知らない方のために、
などをお伝えしていきます。
ブランドの価値観や歴史を知れば、土屋鞄の財布の魅力がグッと深まるはずです。
【歴史】ランドセル作りからスタート
土屋鞄製造所は、1965年にランドセル作りからスタートした革製品ブランド。
ブランド名に「鞄」とあるように、創業当初はランドセルをはじめとする鞄作りがメインでした。
今でも土屋鞄のランドセルは人気で、毎年本物にこだわるご家族から選ばれています。
以下の2つを意識してランドセル作りを続けてきたことで、その中で培った知恵や職人技術が今に生きています。
丈夫なランドセル作りから始まったからこそ土屋鞄の製品はしっかりしていて、革財布も長く使える仕上がりです。
【コンセプト】長く使い続けるための良質さ
土屋鞄の製品作りへの価値観は、ランドセル作りから受け継いでいる「長く使い続けられる良質な製品」が大きなテーマ。
そして使っていくうちに
相棒のような
家族のような
親友のような
あなたにとって、普通で、欠かせない存在になれたなら。そう願いながら、一つひとつを丁寧に、人の手で。
良質な革素材と手仕事に、
想いを込めてつくっています。(引用:土屋鞄製造所公式HP)
このように公式サイトにも記載されている通り「普通で、欠かせない存在」という点が、土屋鞄の財布の全てを物語っているように感じます。
流行に左右されず、愛着のわくシンプルさと上質な素材で仕立てられた財布やカバンを作り続けてきたからこそ、品質にこだわる方から50年以上ものあいだ支持されているのでしょう。
【価格帯】3万円台が相場
土屋鞄製造所の革財布の相場がこちら。
財布のシリーズごとに価格をまとめてみました。
【シリーズ】 | 二つ折り財布 | 長財布 |
---|---|---|
コードバン | 42,000円 | 46,000円 |
ブライドル | 39,000円 | 35,000円 |
ボックスカーフ | 39,000円 | 45,000円 |
ディアリオ | 29,000円 | 23,000円 |
ベルコード | 50,000円 | 66,000円 |
ウルバーノ | 24,000円 | 28,000円 |
アルマス | 30,000円 | 25,000円 |
ビークル | 23,000円 | 24,000円 |
トーンオイルヌメ | 18,000円 | 24,000円 |
Lファスナー (ミニ財布) | 5,500円 | |
小銭入れ | 6,500円〜22,000円 |
土屋鞄の財布は高くても6万円弱で、シリーズによっては2万円前半から手に入れられます。
例えば有名なレザーブランド「ココマイスター」や「GANZO」などの革財布は、相場で5万円〜7万円。
このようなブランドと比べると、土屋鞄の財布は比較的リーズナブルです。
土屋鞄は自社工房で製造しているので余計なコストを削減でき、お手頃な価格設定でみなさんに本革財布を提供できるんですね。
上質な天然レザーを採用しているにも関わらず手が届きやすい値段なので、大学生の方やプレゼントで財布を送りたい方にもぴったりのブランドです。
【サービス】イベントなどを積極的に開催
土屋鞄製造所は、ワークショップなどのイベントを積極的に開催。
毎年8月あたりには「レザークラフト体験」のワークショップを開催しており、初心者でも簡単に革小物を手作りできます。
筆者も土屋鞄のワークショップに参加したことがあり、その際は“キーケース”を作りました。
3年ほど使い続けているので、深みのある色合いになってきました。
普段つかう革小物を自分で手がけたので愛着が湧くだけでなく、製品の製法や構造を見て触れて体感できます。
毎年体験でつくるのものは「キーケース・カード入れ・ペンケース」と変わるので、公式サイトをチェックしておくといいでしょう。
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土屋鞄製造所の革財布へのこだわり
ここからは土屋鞄製造所の革財布に使われているレザーの特徴をご紹介。
時をすごすことが 楽しみになるような、良質な革素材を選び抜いています。
(出典:土屋鞄製造所公式HP)
公式サイトでこのようの記載されている通り、土屋鞄では革素材の卸業者から染色、縫製まで徹底したこだわっています。
以下では土屋鞄の革財布でも、代表的なレザー素材をまとめました。
【コードバン】透明度の高い水染めで仕上げる
レザーの中でも特に美しく稀少性の高いコードバン(馬の尻部分の革)ですが、土屋鞄では「レーデルオガワ」のコードバンを使用。
渋(タンニン)100%で1ヶ月かけて加工されており、その革から表裏から“美しい層”のみを削り出しています。余計な革の層を削り落としているので、肌目が細かくしなやかです。
さらに土屋鞄では、仕上げに「水染め」を採用。
水染めはレザーに染料を染み込ませる方法で、表面に染料を塗らないので本革の自然な表情になります。
※表面に染料を塗る加工を「顔料仕上げ」ともいいます。
土屋鞄の財布はシンプルですが水染めコードバンは透明感とツヤが増しているので、引き込まれるような光沢感が印象的です。
土屋鞄製造所のYouTube公式チャンネルでも、コードバンシリーズの革の質感・エイジング例などが詳しく解説されています。
【ブライドルレザー】2つの鞣しで時間をかけて加工
ブライドルレザー は成牛の皮にロウを擦り込んだレザーで、土屋鞄のブライドルレザー財布ではイギリスのJ&E セジュウィック社のものを採用。
セジェウィック社では、2つの方法でブライドルレザーのベース加工を施しています。
最後にロウを手作業で何度も擦り込み、全ての工程が完了するまでに4ヶ月半もの歳月が必要です。
手間暇かかったレザーなので耐久性が高く、英国的な上品さが漂う仕上がりになっています。
【オイルヌメ革】通常の3倍の量のオイルを使用
オイルをたっぷり染み込ませたオイルヌメ革(牛)。
土屋鞄では創業85年以上の老舗「大新産業」のオイルヌメ革をつかっています。
大新産業でオイルヌメ革として選ばれる原革は、200枚のうち15枚のみ。
歴30年以上の職人が隅々までレザー表面をチェックして厳選します。
最後はオイルを含ませていきますが、なんとオイルの染み付けは3回も行います。
通常の3倍の量のオイルをつかっているので、フワッと滑らかで丈夫なヌメ革に仕上がりるんですね。
ソフトな肌触りとアンティークな色合いから、オイルヌメ革は女性からも人気の高いレザーです。
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土屋鞄製造所のメジャーな革財布シリーズ4つ
【コードバンシリーズ】
「革のダイヤモンド」と称されるコードバンを表版にあしらった、土屋鞄製造所のコードバンシリーズ。
上述したとおり水染めコードバンを使っているので、財布表面に透明感があり上品なツヤが目に止まります。
特にビジネスシーンなどで大人の上品さ・高級感を演出したい方にオススメのシリーズです。
ハリのあるコードバンを使っているにも関わらず、写真のように手のひらに収まるコンマクトな設計。
ジャケットの内ポケットにも収納しやすく、スマートに使える財布になっています。
また内装にはソフトな質感のヌメ革を使用。
財布を取り出した時はコードバンの美しさに惹きつけられ、会計時にはヌメ革のしっとりした肌触りを堪能できる贅沢な逸品です。
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【ベルコードシリーズ】
上述で紹介したコードバンシリーズと違い、「手揉みキップ」を内装に採用したのがベルコードバンシリーズ。
手揉みキップは生後半年〜2年未満の若い牛の皮をつかったもので、成牛の革より一層しなやかさが際立っているのが特徴です。
またベルコードバンの手揉みキップは水シボ(細かい線のような模様)が刻まれており、シンプルな見た目の中に上品な洒落っ気さを感じます。
通常のコードバンシリーズよりもさらに優美性のある財布なので、
といった洗礼された場面・条件にぴったりの財布です。
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ベルコードバン財布の質感やサイズ感は、以下のYouTube動画も参考になります。
【ディアリオシリーズ】
男女問わず人気を集めているのが、土屋鞄のディアリオシリーズ。
土屋鞄の他シリーズよりもカジュアルなデザイン・革の色合いで、プライベートでラフに本革財布を楽しめます。
ディアリオとはイタリア語で「日記」という意味。“日々の時間を自由に刻むこと”をコンセプトにしたシリーズで、着飾りすぎないテイストなので気軽に手にとって出かけたくなりますね。
シンプルな造りの財布だからこそ、素材はしなやかでハリが特徴の「オイルメローレザー」を使用。
オイルメローレザーは力強い雄成牛を植物成分でなめした革で、キズやシミなどがそのまま残っているのも特徴です。
深みのある赤茶けたカラーが印象のユニセックスな財布なので、飾りすぎずラフに天然レザーの財布を使い方にオススメです。
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ディアリオ・クラッチパースのサイズ感や革の質感などが気になる方は、以下の動画も参考にしてください。
【ブライドルシリーズ】
ロウの白い膜が特徴的なブライドルレザー シリーズ。
長財布は革の面積が広いので、ロウの噴き出しによって重厚感のあるテイストになっています。
イギリス的で硬派な印象の財布なので、マットで落ち着いた雰囲気を好むメンズに特におすすめ。
カード類を計12枚も収納できる機能性も兼ね備えているので、プライベートや仕事などシーンを問わず活躍するアイテムです。
ファスナーを開けるとカード類・紙幣・小銭を一望できるので、どこに何があるのか一目で確認できます。
また内装にはしなやかな肌触りのヌメ革を採用。
重厚感溢れる表面とは裏腹に、中はなめらかな天然レザーでギャップも楽しめます。
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ブライドルシリーズの革の質感などは土屋鞄製造所のYouTube公式チャンネルでも紹介されています。
土屋鞄の個性的な財布シリーズ
土屋鞄では王道の革財布だけでなく、
個性的な革財布も展開しています。
以下では土屋鞄の個性あふれるシリーズを紹介します。
【ヌメ革Lファスナー】
土屋鞄の中でも人気の高いシリーズが「ヌメ革Lファスナー」。
中は小銭を入れるポケットのみというミニマルな仕様ですが、必要最低限の機能性と1万円以下というお手頃価格から人気を集めています。
カード類はもちろん紙幣も二つ折りにすれば収納できるので、近場の買い物など身軽にいきたいときに重宝する財布です。
コンパクトなだけでなく、素材にはナチュラルな表情のヌメ革を採用。
余計な加工を省いたナチュラルレザーなので、革の経年変化を存分に楽しめます。
土屋鞄製造所の天然レザーに興味がある方は、まずはLファスナーシリーズから手にするのもいいでしょう。
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以下の動画でもLファスナーのサイズ感・革の質感などが解説されているので参考にしてみてください。
【がま口財布(トーンオイルヌメ)】
最近では女性だけでなく、男性からも注目されている「がま口財布」。
がま口は古風なイメージがあるので、土屋鞄ではレトロな風合いに合うオイルヌメ革を使ったがま口財布を展開しています。
コードバンやブライドルレザーのような気品ある風合いではなく、アンティークな革の表情を楽しめるのが魅力の一つ。
デザインや革の質感だけでなく大きながま口の小銭入れや、たっぷり収納できる札入れ・カード入れもあり機能性も兼ね備えています。
また使えば使うほどに革がアメ色に変化していくので、使うたびにがま口財布にアンティークさが増していきます。
個性あふれるがま口財布に興味がある方は、土屋鞄のがま口財布も検討してみてください。
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土屋鞄の財布選びは「店舗が少ない」のが欠点
土屋鞄の財布選びでネックなのが、実店舗が少ないこと。
以下の通り全国に12店舗しかなく、そのうち半分は東京・神奈川に構えています。
しかも土屋鞄は、伊勢丹やマルイといった百貨店でも取り扱っていません。
上記の対象地域にお住まいでない方は、オンラインショップのみの購入になるんですね。
このように店舗がある地域が限定されるので、土屋鞄では財布選びのためにレザーサンプルを提供。実際に質感や色味を確かめてから革財布を購入できます。
店舗のない地域にお住いの方は、サンプル請求などを利用して土屋鞄の財布を選んでみてください。
土屋鞄製造所の財布の手入れ方法
土屋鞄製造所の財布の手入れですが、
といった革は、公式サイトにも記載されている通り基本的には手入れ不要。
ホコリやゴミが着いた時に、さっと拭き取ってあげる程度で問題ありません。
「ブライドルレザー」のお手入れについて
・革に十分な油脂が含まれているため、ご購入から半年~1年くらいまではオイルケア不要です。表面の蝋が全て落ち、表面が少し乾燥してきましたらお使いください。(出典:土屋鞄製造所公式HP)
ただしヌメ革などのオイルを含んだ革はメンテナンスを施さないと、革の油分が減ってキレイに経年変化しません。
基本となるオイルケアが以下の手順。
慣れると5分弱で手入れできるので、土屋鞄で本革財布を手にされた方は定期的にエイジングケアしてあげましょう。
詳しい革財布の手入れ方法や頻度は下記で紹介しているので、参考にしてください。
土屋鞄の革財布のエイジング例
こちらは土屋鞄製造所のスタッフさんによる、Lファスナーのエイジング例。
シンプルなLファスナーでしたが、使い続けることで写真のように濃いアメ色に変化しています。
経年変化はヌメ革などが顕著で、染み込ませてあるタンニン(植物成分)が日光にあたり変色。
加えて普段手にすることで皮脂がしみ込むので、手に触れやすい部分の色が濃くなるんですね。
スタッフさんは月1回の頻度でエイジングケアしたそうで、初めは硬いですが次第に馴染んでくるとのこと。
きちんとメンテナンスしてあげれば、みなさんだけの風合いの革財布に育っていきます。
まとめ:土屋鞄の財布は「変化を楽しみたい人」におすすめ
土屋鞄製造所はランドセル作りの知識と技術を生かした、丈夫で使い続けられる財布を仕立てるブランドでした。
厳選した上質素材で職人さんが仕立てているにも関わらず、他ブランドよりも手の届きやすい価格帯も魅力でしたね。
また土屋鞄は天然レザーの表情をそのまま生かした製法が多く、革の質感やエイジングを十二分に楽しめる本革財布となっています。
このような特徴や口コミを参考にすると、土屋鞄の財布は「革のエイジングを時間をかけて楽しみたい人」に特におすすめ。
飽きのこないシンプルなデザインなので長く愛用できます。
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