革財布の『ヌメ革』とは?エイジングを引き立てるコツや手入れ方法

革財布の『ヌメ革』とは?エイジングを引き立てるコツや手入れ方法 ヌメ革

革財布の代表的な素材「ヌメ革」。

ヌメ革とは植物成分を染み込ませた牛革のことです。
必要最低限の加工しかしていないので、どの革素材よりもエイジングが顕著に表れるのが最大の魅力です。

「本革=ヌメ革」といっても過言ではないほど、ヌメ革は天然のレザー。

このページではヌメ革財布の特徴やエイジングのコツ、注意点をお伝えしていきます。

ヌメ革は天然素材故に、デリケートな一面もあります。
魅力だけでなくデメリットの部分も熟知して、自分だけのヌメ革財布に育てていきましょう。

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革財布の素材「ヌメ革」とは?経年変化が一番の魅力

ヌメ革とは、植物の“渋”などに含まれるタンニンという成分で牛の皮を加工して仕上げた革。

この植物成分を染み込ませる工程だけで“1ヶ月以上”の時間を有することもあります。
ヌメ革は手間暇のかかる伝統的な本革なんですね。

また表面加工を施していないので革本来の自然な風合いが残る、いわば「ナチュラルレザー」。

天然の植物成分でつくられているので自然にやさしく、土に還ることのできるエコな革でもあります。

 

そんなヌメ革をつかった財布の最大の特徴が、なんといっても飴色に仕上がる経年変化

ヌメ革財布の経年変化の様子引用:土屋鞄製造所

余計な加工をしていないので革の変化がハッキリ表れ、エイジングしやすいのが魅力です。

使い込むほどに、上記画像のように深みがかった色合いに育っていくんですね。

そのためヌメ革の財布は「革の経年変化を楽しみたい!」という方に特におすすめ。
ヌメ革ほどにエイジングを感じやすい革素材はありません。

革を自分らしく育てたいなら、天然レザーのヌメ革財布を選んで間違いないでしょう。

ヌメ革財布のエイジングのコツ!使い始めにしておくべきこと

経年変化を楽しむためにヌメ革の財布を手にされる方も多いでしょう。

そのような方はヌメ革財布の使い始めは以下2点を意識することで、上手にエイジングできますよ。

  • 日光浴させる
  • 頻繁に手に触れるようにする
    ※財布全体をまんべんなく触れる

ヌメ革を仕上げるときに染み込ませる「植物性タンニン」という成分は、日光に当たると化学変化を起こして飴色に変色します。
この性質からヌメ革は使っていくことで、深みのある色合いに育っていくんですね。

また先述したように、ヌメ革は表面加工を施していない天然レザー。
皮脂が染み込みやすいので、使っていくうちに皮脂が染み込んで自然とエイジングされていきます。

ヌメ革を使い始めた当初は、使わない時は窓辺で日光浴。
ヌメ革財布をつかうときは、できるだけで手に持って皮脂を染み込ませてあげましょう。

これだけで早い段階からヌメ革が飴色に変化してくるはずです。

エイジングで“黒ずみ”ができやすい失敗例

クロスに乳化性クリームをつけているところ

革財布のエイジングといえば「レザークリーム」をつかった手入れですが、ヌメ革の使い始めはクリームケアはおすすめしません

ヌメ革はケアクリームが浸透しやすいので、いきなりクリームを塗り込むと「黒ずみ」「シミ」の原因に…。

使い始めて2〜3ヶ月は自然にエイジングさせて、ヌメ革が馴染んできてからクリームでオイルを塗り込んであげましょう。

本革は次第に乾燥する素材ですが、使い始めて1ヶ月程度で乾燥することはないです。
「少し色が馴染んできたな」と感じたら、米粒ほどの少量からレザークリームでケアしてあげてください。

 

また財布を手で持つときに、同じところばかり持っているとその部分だけ黒ずんでしまいます
特に長財布などは、一箇所だけ黒くなりやすいです。

いつも同じ部分ばかり持っている方は、適度にヌメ革に手が触れる箇所を変えてみてください。

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ヌメ革財布のその他の特徴

ヌメ革の特徴引用:COCOMEISTER

ヌメ革を使った財布は「経年変化が顕著」というだけでなく、

  • 革が丈夫で長持ちしやすい
  • 素材ごとの自然の風合いを感じられる

といった特徴もあります。

①革の繊維が詰まっているから丈夫で長持ち

ヌメ革は他の皮革にくらべ丈夫で長持ちしやすい素材
革の繊維がギュッと凝縮しているので、非常に耐久性に優れています。

そのため尻ポケットに財布を入れる男性でも、財布へのダメージを気にすることなく使えます。

むしろ少々荒っぽく使い込んだ方が、擦れたりしてヌメ革にツヤが生まれるのでエイジングを楽しめるでしょう。

ヌメ革は繊維が詰まっているので、使い始めはゴワゴワして固いです。
しかし使い込んでいくうちに、繊維がほぐれて柔らかくなって馴染んできます。

きちんと手入れしていれば、ヌメ革財布なら5〜10年と長く付き合っているけるはずですよ。

②本革の自然の風合いを感じられる

ヌメ革は表面加工を施していないので、

  • シワ
  • 毛穴
  • 血筋(血管の痕)
  • バラキズ(牛が生きていた頃についた傷)

といった天然レザーのならでは痕跡が残っています。

ヌメ革ごとに微妙に表面の痕跡が違うので、商品ごとに革の風合いが異なるのもヌメ革財布の特徴。

そのため「個体差のない均一な商品がいい」という方には、ヌメ革財布はおすすめできません。

ヌメ革ごとに風合いが異なるというのは、余計な加工をしていない天然レザーである証拠
革製品が好きな方なら、ヌメ革財布で天然素材の個性や味わいを楽しんでみてはどうでしょうか。

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最低限知っておきたい!ヌメ革財布のデメリット2つ

ヌメ革はいいところばかりではなく、

  • 水に弱く水シミができやすい
  • 革表面にキズがつきやすい

といったデメリットもあります。

これからヌメ革財布を手にする方だけでなく最近購入された方も、ヌメ革を長く使っていくために目を通しておきましょう。

【注意①】水濡れでシミになりやすい

ヌメ革は表面に何も加工をしていないので、水濡れに弱いです。

水が染み込みやすいので、雨などで濡れると「シミ」ができやすくデリケート。
使い始めの時期はクリームなどでケアもされていないので、特に注意が必要です。

雨の日にヌメ革財布を使う場合は、事前にレザー用の防水スプレーを吹きかけておくと安心。

◎代表的な防水スプレー「コロニル ウォーターストップ

万が一、水に濡れた時はタオルですぐに水分を拭き取ってください。
濡れたままにしておくと水シミはもちろん、最悪の場合「カビ」の原因になります。

多少の水シミならヌメ革の飴色に変わる経年変化で目立たなくなりますが、雨の日は財布をカバンの中にしまっておくようにしましょう。

【注意②】革表面に傷がつきやすい

これも表面加工されていないが故のデメリットですが、ヌメ革は傷がつきやすいです。

革自体はハリがあり丈夫ですが、表面はデリケート。
爪が当たっただけで引っ掻きキズがつくので、爪はこまめに切っておくことをお勧めします。

傷がつきやすいといっても、使っていくとボロボロになるわけではありません。

経年変化が顕著なので、その色合いの変化の中で傷も自然と馴染んで目立たなくなるんですね。

使い始めは躊躇しますが、傷を恐れずガンガン使い込んだ方がヌメ革ならではのエイジングを楽しめます。

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ヌメ革財布の手入れ方法

革財布にクリームを塗り込んでいる様子

ヌメ革財布の基本的なお手入れは、ブラシやクロスでホコリを払う程度十分

革表面が乾燥してカサついてきたら、以下の手順でメンテナンスしてあげてください。

  1. 馬毛ブラシでホコリやゴミを落とす
    ※柔らかい布で乾拭きでもOKです。
  2. 米粒程度のレザークリームをクロスにとってヌメ革に塗り込む
  3. クリームを塗ったら、ベタつきがなくなるまで日陰で乾かす

お手入れの頻度は、1〜2ヶ月に1回程度

あまり高頻度でクリームを塗ると、革のハリがなくなったり余分なオイルでカビが生えたりします
ヌメ革の状態をみながら、適度な頻度でメンテナンスしてあげましょう。

 

『より詳しい革財布の手入れ方法』は下記ページで紹介しています。
最低限必要なアイテム手入れ後の革の変化も解説しているので、あわせて参考にしてください。

ヌメ革財布なら革本来のエイジングを楽しめる

ヌメ革は必要最低限の処理しかしていない、革本来の風合いを残したナチュラルレザー

素朴な皮革ではありますが経年変化を感じやすく、「革の中の革」と呼ぶにふさわしい素材でした。

ライフスタイルによるエイジングがそのまま革の表情に表れてしまうデリケートな一面も。
そういった素直な部分もヌメ革の個性でもあるんですね。

使い込むほどに表情豊かな質感に変わっていくので、「革のエイジングを楽しみたい!」という方は是非一度ヌメ革財布を手にしてみてくだださい。